床材と傷の深さで方法が変わります
犬や猫の爪で付いたフローリング傷は、表面の擦れ、えぐれ、剥がれ、変色など状態が異なります。床材と傷の範囲を確認して方法を選びます。
犬や猫と一緒に暮らしていると、フローリングに細かなひっかき傷や爪跡が付くことがあります。
走り回ったときの爪跡、同じ場所で踏ん張ったことによる表面傷、ペット用品を動かした際の擦り傷など、床の傷み方はさまざまです。
傷が増えてから、「退去時にフローリング全面張替えになるのではないか」「管理会社から高額な原状回復費用を請求されるのではないか」と不安になる方も少なくありません。
ペットによるフローリング傷は、状態によって部分補修できる場合があります。
床全体を張り替える前に、傷の深さや広がりを確認し、リペアで対応できるか検討することが大切です。
犬や猫によるフローリング傷の特徴
ペットによる床傷は、一か所だけにできるとは限りません。廊下やリビング、ドアの前など、日常的に走ったり踏ん張ったりする場所へ広がることがあります。
特に大型犬や活発な犬の場合は、爪が床へ強く当たり、表面の塗膜が削れたり、木目に沿って線傷が入ったりすることがあります。
猫の場合も、高い場所から飛び降りたときや急に走り出したときに、爪が床へ当たって傷が付くことがあります。
| 傷の種類 | 見た目の特徴 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 細かな線傷 | 光が当たると白っぽく見える | 犬や猫の爪、走り回る動作 |
| 表面の剥がれ | 床材の表面がめくれている | 強いひっかき、繰り返しの摩擦 |
| えぐれ傷 | 床材の一部が深く削れている | 重い物の落下、強い爪の接触 |
| 黒ずみ・変色 | 傷の周辺だけ色が濃く見える | 水分、汚れ、排泄物の染み込み |
浅い傷と深い傷では補修方法が異なります
フローリング傷を補修できるかどうかは、傷の本数だけでなく、深さや床材の種類によっても変わります。
表面の塗膜に付いた浅い傷であれば、色味やツヤを調整することで目立ちにくくできる場合があります。
一方、床材の表面がえぐれている場合や、角が欠けている場合は、補修材で形を整えてから着色を行います。
傷の範囲が広いからといって、必ず全面張替えになるとは限りません。
ただし、床材全体の表面が摩耗している場合や、水分による膨れ・腐食がある場合は、補修より張替えが適していることもあります。
フローリングの種類も確認が必要です
フローリングには、無垢材、複合フローリング、シートフローリングなど、さまざまな種類があります。
同じように見える床でも、表面の材質や木目の作り方が異なるため、補修方法も変わります。
- 天然木を使用した無垢フローリング
- 薄い天然木を表面に使用した複合フローリング
- 木目を印刷したシートフローリング
- 表面に塗装やコーティングが施された床材
シートフローリングの場合は、表面の木目が印刷されているため、傷を埋めるだけでは周囲となじまないことがあります。色だけでなく、木目や模様も再現しながら仕上げる必要があります。
ペット傷のフローリング補修工程
フローリング補修では、傷の状態を確認したうえで、下地処理・成形・着色・木目描写・表面保護などを行います。
| 工程 | 作業内容 |
|---|---|
| 状態確認 | 床材の種類、傷の深さ、範囲を確認します。 |
| 表面処理 | ささくれ、浮き、汚れなどを整えます。 |
| 成形 | 深い傷や欠けを補修材で埋め、平らに整えます。 |
| 着色 | 周囲の床色に合わせて色を調整します。 |
| 木目調整 | 必要に応じて周囲に合わせた木目を描きます。 |
| 表面仕上げ | ツヤや質感を調整し、表面を保護します。 |
市販の補修ペンを使用する場合の注意点
ホームセンターなどでは、フローリング用の補修ペンやクレヨン、パテなどが販売されています。
小さな傷であれば一時的に目立ちにくくできることもありますが、床の色は一色ではありません。木目の濃淡やツヤ、見る方向によって変わる色味まで合わせることは簡単ではありません。
濃すぎる補修ペンを使用すると、傷よりも塗った部分が黒く目立ってしまうことがあります。また、ワックスやコーティングが残っている床では、補修材がうまく密着しないこともあります。
専門業者への相談を検討したい状態
- 傷が部屋の中央にあり、光が当たると目立つ
- 複数の床材にまたがって傷がある
- 床の表面がめくれたり欠けたりしている
- 自己補修した部分の色が濃くなっている
- 退去日が決まり、仕上がりを重視したい
写真を送る際に撮影しておきたい箇所
フローリング傷の見積りや補修可否を確認する際は、傷へ近づいた写真だけでなく、部屋全体がわかる写真も必要です。
近接写真だけでは傷の大きさや床材の色がわかりにくく、正確な判断が難しくなることがあります。
- 部屋全体と傷の位置がわかる写真
- 傷へ近づいて撮影した写真
- 斜めから光を当てた状態の写真
- 傷の大きさがわかるよう定規を添えた写真
- 床材の継ぎ目や周辺の木目がわかる写真
会津・白河の退去前のペット傷にも対応
会津・白河周辺でも、ペット可アパートやマンションの退去前に、犬や猫によるフローリング傷についてご相談いただくことがあります。
床傷が広範囲に見えても、実際には表面だけが傷んでいる場合もあれば、床材の下地まで影響している場合もあります。
退去直前では施工日程を確保できないこともあるため、引越し日が決まった段階で早めに傷の状態を確認することをおすすめします。
管理会社様・物件オーナー様にも部分補修という選択肢
ペット可物件では、退去後に複数の床傷が見つかることがあります。
傷のたびにフローリングを全面張替えすると、材料費や工期の負担が大きくなり、次の入居募集にも影響する場合があります。
傷が部分的で、床材自体の強度に問題がない場合は、リペアを活用することで原状回復費用を抑えられる可能性があります。
ただし、補修は新品交換ではありません。見る角度や光の当たり方によって、補修箇所が多少わかることがあります。求める仕上がりや物件の用途を踏まえ、張替えとリペアを使い分けることが重要です。
床リペアを検討しやすいケース
傷が局所的で、床材の浮きや大きな反りがなく、下地の強度が保たれている場合は部分補修を検討しやすくなります。
まとめ
犬や猫によるフローリング傷は、爪による細かな線傷から、表面の剥がれや深いえぐれまで状態がさまざまです。
傷があるからといって、すべての床を張り替える必要があるとは限りません。床材の種類や傷の深さによっては、必要な部分だけをリペアできる場合があります。
退去前や入居募集前にフローリング傷が見つかった場合は、市販品で無理に手を加える前に、補修で対応できるか確認することをおすすめします。
ペットリペア工房では、犬や猫によるフローリングのひっかき傷、爪跡、えぐれ傷などについて、状態に合った補修方法をご提案しております。傷の位置や範囲がわかるお写真をご用意のうえ、ご相談ください。
フローリング傷を写真で相談